東京安全鴉

サーカス

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 今日も雨が降っている。 

  僕の住んでいる地域には、猫が多い。窓を開けてると、そこから入って、何かを食べたり、糞尿を垂らす。一向に減る気配はない。例えば数日前に子猫を見つけた。ここでこの猫を放っておけば、猫はまた増える一方である。だが、生まれたばかりの命というものを目の当たりにすると、そういう気にはならないものだ。さわるとほかほかしてて温かい。僕はこっそりと餌を与えていた。今日は猫が来ないなと思い、玄関を開けると、雨にうたれ、軒先で死んでいた。

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